小説の書き方(台本形式)

携帯小説というジャンルにおいて利用されることの多い台本形式というものをご存知でしょうか? 誰でも簡単に書けるために最近は増えているようですが……

台本形式とはどういうものか? 
それは状況描写や心理描写などを大幅に排除し、
「」の前に喋っている人物の名前がつくものがそれにあたります。

例)
平助「これは君の落し物だね?」
凡太「な、なんでそれを……」
平助「何をそんなに驚いているんだい? まるで秘密を知られたかのような顔をして」
凡太「くっ!」

小説を書くことにおいて難しい状況描写を排除することで、大分書きやすくなるのは事実です。
会話と擬音などだけで話ができるため、
漫画を読むような感覚で読めるのも利点といえば利点でしょう。
しかし、小説の醍醐味である状況から雰囲気を感じ取らせることは出来ず、
読み手としても話に厚みがなくて面白みがありません。

もし本格的に小説をやろうと思うならば、
セリフでキャラクターをかき分ける程度の実力は持ってないとなりません。
情景描写から逃げることはできません。
それから逃げることになる台本形式は間違っても進んではいけない道です。

もし使うならストーリーのイメージを作る下書きレベルで使うのがいいでしょう。

まとめ

台本形式は誰でも手っ取り早く書けるものですが、間違っても小説ではありません。
台本形式だけで読まないという方もおられるくらいです。
本当に書きたいならば、悪戦苦闘しても小説を書いてゆきましょう。

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