一度は読んでおくべき漫画 『ブラック・ジャック』

漫画の神様と言われる手塚治虫氏の代表作の一つ、『ブラック・ジャック』。小難しい小説よりも、ずっと人間を描いています。

漫画の神様として名高い手塚治虫氏の代表作の一つ、『ブラック・ジャック』。医療ドラマの原点にして完成形とも言えるほどの名作です。それこそ、小難しい小説を読んでればいいと思っている頭の固い大人にみせつけたいほどの傑作といえるでしょう。

あらすじは言うまでもないでしょう。無免許医であるブラックジャックが、法外な額で手術を請け負い治してゆく医療ドラマです。
医療ドラマといっても、実際はそれほどに手術に苦戦するようなことはありません。病院内でのいざこざの話もあるにはありますが、主題としているものはそこまで多くありません。
多くは患者、またはその主治医との人間ドラマが描かれることが多いです。しかし、そここそが一番の見所でしょう。そこらの2時間ドラマなど相手にならない人間の本質を描く物語が20ページ前後に収められているのです。

惜しむべきは『ブラックジャック』を手塚治虫氏が描ききれなかったことでしょうか。
手塚治虫氏は、本来はもっとたくさんのアイデアがあったそうですが、病気を扱うことに反感を持った市民団体などから圧力を受け、全てを描くことなく連載を終了してしまったそうです。中には連載されながらも文言を変更されて単行本に収録、単行本に収録すらされなかった話もあります。

そんな裏事情を鑑みながら、今一度、あの名作を手にとってみてはいかがでしょうか?

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