剣道八段の合格率1%


剣道八段審査の合格率1%

全日本剣道連盟ではその他の武道と同様、技能の習熟度に応じて初段から始まる段位制度を設けている。
この段位の制度の最高峰に位置するのが八段だ。初段から順々に取得していき、七段合格後も10年の修行期間を必要とするため最短でも46歳にならないと八段の受験資格を得られない。
八段の基準は、「剣道の奥義通暁、成熟し、技量円熟なる者」
審査は年に2回、東京と京都で開かれる。低い合格率だけあって審査は厳正を極める。審査は一般公開され、その場で行う実技のみを対象に絶対評価で行われる。何人の合格者を出すかは決められておらず、基準を満たした受審者だけが合格する。受審者の名前を伏せて審査するため、過去の大会での実績や知名度などは全く考慮されない。
連盟ではその年に八段になった剣士を集め研修を行う。4日間で審判法や一般教養、スポーツ医学まで幅広く講座を設け、剣道の最高峰にふさわしい広い知識を身につけさせる。連盟には「最高の技量を身につけているだけでなく、最高の指導者になってもらわなければ」との狙いがある。八段に上りつめても修行は終わることはない。剣道が生涯スポーツとして高齢者の愛好家を集めているのは、勝ち負けを超えた終わりのない修行に魅力があるからともいえる。

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