プール後の目洗いの注意

プールから上がったら目を洗う。学校の授業などでは昔からそうしてきましたが、最近ではその常識も見直されつつあります

水道水で洗うことによる眼へのダメージ

元来、プールで泳いだ後に眼を洗う目的は、目に付着した最近などを洗い流すことを目的として行われてきたわけですが、最近の研究ではかえって目にダメージを与えてしまう危険があることが判明しています。
目の表面は涙の膜によって覆われており、外側から油層、水層、ムチン層という3層の構造となっています。ムチン層は、目の表面にやってきたウイルスや細菌を絡め取り、目ヤニとして外に排出する機能を持っています。
塩素が入っている水道水で洗ってしまうとムチンの層が剥がされてしまい、ウイルスや細菌を防ぐものがなくなってしまい、かえって感染しやすい状態となってしまいます。
目を洗ったあとに、目がシパシパするのは、それらの層を水で剥がしてしまっていることから起こります。
これらの理由により、洗浄目的でむやみに目を水道水に曝してしまうのは控えた方がよさそうです。

ただ、これらは一般的な日本の水質が管理されたプールでの話で、水が濁っているような汚れたプールや、清潔とは言えない川などで泳いだりした場合は目を洗った方が良いでしょう。

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