ふっくらとした花、すらっと伸びた葉が特徴のクロッカスの育て方です。寒さに強い品種なので比較的、育てやすいですよ。
手順
- ・育て方
植える場所はできるだけ日当たりのよい場所にします。日当たりが悪いと花付きが悪くなることがあります。
寒さにはかなりの耐性があるというか、むしろ一定以上の低温にさらされないと花芽をつけません。なので室内で育てる場合でも、12月いっぱいは室外の寒さにさらす必要があります。このとき、防寒対策を必要はありません。不安なら霜よけをするくらいでしょうか。
水はやりすぎると球根を腐らせる可能性があるので、表土が乾いてからあげます。花がついたときは、花に水がかからないように注意してあげます。
葉が枯れたら休眠に入っているので水を与える必要はありません。掘り起こして雨と陽のあたらない涼しい場所に保管しておきます。
成長のために肥料は特に必要ありません。むしろ必要なのは花後に球根を育てるための肥料です。カリ分を多く含んだものを与えましょう。 - ・増やし方
植えるタイミングは9月下旬~10月あたりで。
基本は深く植えること。深さは10cmを目安にします。球根と球根の間隔は3~4個分で。
鉢植えの場合は流石に10cmも埋められないので、深さ1cm以上、間隔は球根1~2個分で。
花が終わり、休眠に入ったら球根を掘り起こします。古い球根の上に新しい球根が出来て増えているはずです。深植えするのは、新しい球根が上に出来るためです。
深植えしてるなら、植えっぱなしでも、環境さえあえば毎年、花を咲かせてくれます。しかし、年々、増えていくので窮屈になって花付きも悪くなってしまいます。出来れば毎年、せめて3~4年ごとに掘り起こして埋めなおしましょう。 - ・病害虫
首腐病
葉が茎を巻いている部分が変色し軟化腐敗してゆきます。葉全体へも広がり黄化することもあります。
原因は細菌の一種。多雨、高温多湿などの条件で発生しやすいです。予防法は輪作すること。
モザイク病
葉脈にそって緑色濃淡のモザイクがでてきます。
原因はアブラムシの媒介するウイルスです。アブラムシを駆除することで予防できます。もし発病してしまったら、他の株への感染を防ぐために、残念ですが処分するしかありません。