40年ほど前、子供の時に四国の香川県に住んでいたことがある。古くから水不足で苦しんできた地域だけあって、あちこちにため池があった。冬を迎え、カメが冬眠に入る頃、水量が減ってドロの表面が見えた状態になった池へ行って遊んだものだ。
干上がった池へ行って、泥の表面を気を付けて眺めると、たまにカメの足跡を見つけることがあった。胴体を擦ったアトが真ん中にあって、その両横に左右の足で土を掻いたアトが点々と続いて前へ進んでいる。その行く先を目で追っていくと、ある場所でその足跡が消えている。まさしくそこがカメが泥の中に潜っていったそのポイントなんである。
池の表面は乾いていても、その下の状態は分からない。次にすることは、そこいらから木の大きな板(幅は最低でも30センチ、長さは自分の身長位)を2枚見つけてくること。不思議とそんなものが当時は簡単に手に入った。そのうちの一枚をカメの足跡の横に置き、もう一枚は手に持って、その板の上に乗るんである。そして足跡に沿って板の上をバランスを取りながらそろそろと歩き、手に持った板を杖代わりにして、板の先まで行く。そこで、手にした板を前方に継ぎ足すようにして置き、それへ乗り換える。で、今までの板を持ち上げて手に持つ。これをくり返して、カメの潜ったポイントまで進むというわけだ。
そのポイントまでの距離は色々だった。岸から順々に歩いていけば、途中で泥が深くなっていると気が付くかもしれないが、板に乗って遠くまで行っている途中で泥に落ちれば、どこまで潜ってしまうかは運任せだったので、子供もけっこう命がけで遊んでいたものだ。ポイントにたどり着いたら後は手をそこの泥の中に突っ込むだけ。手の感触ですぐにカメがいると分かる。
池の表面は乾いていても、その下の状態は分からない。次にすることは、そこいらから木の大きな板(幅は最低でも30センチ、長さは自分の身長位)を2枚見つけてくること。不思議とそんなものが当時は簡単に手に入った。そのうちの一枚をカメの足跡の横に置き、もう一枚は手に持って、その板の上に乗るんである。そして足跡に沿って板の上をバランスを取りながらそろそろと歩き、手に持った板を杖代わりにして、板の先まで行く。そこで、手にした板を前方に継ぎ足すようにして置き、それへ乗り換える。で、今までの板を持ち上げて手に持つ。これをくり返して、カメの潜ったポイントまで進むというわけだ。
そのポイントまでの距離は色々だった。岸から順々に歩いていけば、途中で泥が深くなっていると気が付くかもしれないが、板に乗って遠くまで行っている途中で泥に落ちれば、どこまで潜ってしまうかは運任せだったので、子供もけっこう命がけで遊んでいたものだ。ポイントにたどり着いたら後は手をそこの泥の中に突っ込むだけ。手の感触ですぐにカメがいると分かる。
まとめ
こんなカメの捕り方が一般的なものかどうかは知らないし、今の時代、子供が自由に入っていけるような、そんな状況の池があるのかも分からない。その頃は子供にとって自由な空間だけはまだ残っていたように思う。今風に付け足しておこう。危険なので真似をしないように!