書評のコツ
書評する本とあなたとのつながりについて書く
ただ本の内容と感想を書くだけでは他の人と似たような書評になってしまいます。
「かなりの決心をして訪ねた心療内科の待合室の棚に並んでいた」「『絶対俺、この本を売りたいッス』そんなことを宣言しながら、書店の男性アルバイトが一生懸命この本のポップを書いていた」「京都の古本屋の棚に眠るように横たわっていた。100円だった」
そんな風に書くだけで、その本を手にとるあなたの姿が読者の目に浮かんできます。
・自分が最も胸をうたれた描写や人物、シーンを中心に書く
よかったシーンをすべて書くとまとまりがなくなってしまいます。
最もあなたが惹かれた事柄を文章の最初の方に集中して書くと、その思いが伝わります。
・絵の描ける人は作中のキャラを自分なりにイメージし、イラストにして載せる
ブログなどに限りますが、小説でこれをやるとかなり興味を引きます。
見た目にもリズムができて面白いでしょう。すでにその本を読んだ、という人も楽しむことができます。
・どれくらいの年齢、性別、仕事、社会背景をもった人が読んだら面白いと思うか。
その本を「読んだらぴたっとくるのでは」という 人について書く
万人受けする本、というのは皆無といっていいかもしれません。
例えば「仕事を続けるか辞めるか悩んでいる30代の女性が読むといい」「飼い猫の死に、いまだ胸を痛めている人には手にとってほしい」「自分の性欲の強さに戸惑いを覚える女性はこっそり読んでみるといい」
といったように書くと、その対象読者は興味をもちやすいでしょう。
まとめ
自分がいいと思った本については、たくさんの人とその感動を共感したいと思うものです。
また書評を書きながら、読んでいるときには気付かなかった「新たな発見」をみつけるかもしれません。
いろいろ工夫して、楽しみながら書いてみてください。