【釣り】ブラックバスについて知ろう

最近はテレビのバラエティー番組などでも、様々な釣りが取り上げられるようになりました。俳優やタレントが魚の数や大きさを競っている姿を目にする機会が増えたのではないでしょうか。
 そんな芸能界のなかでもファンの多い、ルアー(疑似餌)を使用した「ブラックバス釣り」。では、そもそもブラックバスとはどんな魚なのか?

ブラックバスとは?

原産地が北米のスズキ目の淡水魚。
そもそも「ブラックバス」という言葉は「ラージマウスバス(オオクチバス)」を総称する呼び名で、ほかにはラージマウスより口の小さい「スモールマウスバス(コクチバス)」、遺伝的相違が別の「フロリダバス」も同じように呼ばれています。
 日本では1925年に実業家が食用としてカリフォルニアから持ち帰り、箱根の芦ノ湖に放流したのが最初だとされていて、現在は食用としてだけではなく、ルアーフィッシングのターゲットとして世界的に人気のある魚です。
 いかに大きいサイズを釣るかを目的としている釣り人も多く、アメリカでは世界記録達成者には賞金が出たこともあるんです。
 そして、2009年7月に世界中を驚かせるビックニュースが流れました。
なんと滋賀県の琵琶湖で全長73.5cm、重さ10.12kgのブラックバスが釣り上げられたのです!釣ったのは日本人。この記録は正式に申請され見事に世界記録として認定されたのでした。これによって日本にはまだまだ世界記録級のブラックバスがいるのでは?と世界中から注目を浴びています。

何故ブラックバスは「ブラック」なのか!?

ブラックバスの姿を見て、特に黒くもないのに「何故ブラックバス?」と思った事はありませんか?黒よりもむしろ緑っぽいので「グリーンバス」の方がいいのでは?と思った方もいるのではないでしょうか。
 この呼称、日本で「ブラックバス」として一般的なラージマウスバスではなく、スモールマウスバスに由来していて、スモールマウスバスの幼魚の体色が黒っぽい事が理由になってからです。両者が属するミクロプテルス属を代表する種はスモールマウスバスなので、釣りの世界はともかく、学問上ではスモールマウスバスがバスの代表という事になるようです。そうなるとブラックバスのルーツがスモールマウスバスにあるというのも納得できるのではないでしょうか。

マスじゃないのに「黒鱒」と呼ばれていた!?

昔、ブラックバスが「黒鱒(クロマス)」と呼ばれていた時代がありました。
 戦前に魚類学者である田中茂穂博士が新聞に「芦ノ湖で黒鱒と呼ばれているマスを、バスと言いもじってブラックバスと呼んでいる。」と書いた事から広がったと言われています。クロマスというマスがいて、それをブラックバスと言い換えていると認識していたようですが、バスをマスの仲間だと誤解していたようです。さらに、芦ノ湖では黒鱒などという呼び方は実際にはしていなかったとか。
 最もそれらしい呼び名としては台湾名の「加州鱸=カリフォルニアのスズキ」が的を得ているのではないでしょうか。

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