盆栽入門:奥深い芸術「盆栽」を始めてみよう


盆栽は、松などの木を自分の好みの造形にして、庭先やベランダで楽しむことができる趣味です。
盆栽は手入れに時間がかかり、特にリタイア後の60代・70代のシニア世代におすすめできます。


「盆栽」が作る世界とは?

盆栽と聞くとおじいちゃんが鉢植えの松の木を大事にしている様子を思い浮かべる人も少なくないでしょう。
盆栽とは、好き勝手に植えればよいものではなく、ルールがあり管理に手がかかります。
盆栽に使われる植物は松を思い浮かべる人が多いでしょうが、実は多種多様であり、カエデのように紅葉や四季の移り変わりを楽しめるものや実をつけるものもあります。
盆栽の手入れは、温度管理や表現のための剪定までさまざまで、表現方法も枝の方向など細かなルールがあります。
十分な管理と知識が必要となる奥の深い盆栽世界は、シニア世代が気長に、熱心に取り組める趣味としておすすめです。

盆栽初心者のいろは

盆栽を趣味として始めるなら、基本の樹形を覚えるところから始めましょう。
幹が天に向かって真っすぐに伸びるのを「直幹(チョクカン)」といい、一方に傾いているのを「斜幹(シャカン)」、太い幹が曲線を描いている「模様木」、根本が分かれている「双幹、三幹」などがあります。
それぞれの表現方法と、与えられた意図を知っていきましょう。

次に、基本の育て方を学びます。
水やりや置き場所、盆栽の育て方から基本管理までをしっかりと考え、丁寧に育てることが大切です。
植物の種類によって、剪定や芽切りなど、季節に応じて必要な手入れがあります。
適切な手入れを行うことにより、長生きするものは何年もの間美しい姿を楽しむことができます。

おすすめ盆栽入門セット

いきなり盆栽を始めようとしても、何から始めたらよいのかわからないかもしれません。
このような人は、初心者用盆栽デビューセットから始めてみるとよいでしょう。
盆栽を始めるにあたり必要なものは、盆栽鋏、ヘラ付きピンセット、肥料、消毒、傷口保護材などで、園芸店などで入手することができます。
鋏は枝や葉を整えるのに使い、ピンセットは枝葉を整理したり、草を抜いたりするときに使います。
これらは盆栽専門のものを使うことで、植物に傷をつけてしまうことがなくなります。
また、盆栽の植物は何もしないと病気になってしまう可能性があるので、必要に応じて肥料をやったり、消毒を行います。
枝の選定後の切り口などから雨水が侵入したり栄養が失われたり乾燥を防ぐため、傷口保護材も使うとよいでしょう。