【美術】立体を捉える練習 その3

絵を描くときに苦労するのは三次元を二次元へと変換する作業ですね。なかなか上達しないときは、こんな練習をしてみてはいかがでしょう。

三次元を二次元へ置き換えるのはとても大変です。目で見たものをそのまま写せばいいだけなのに。
では、本当に三次元を二次元へ置き換えるだけで大丈夫なのでしょうか。実はそれだと奥行きのある絵にならないのではないでしょうか。
見たものを奥行のあるまさに立体感のある絵にしたいなら、この練習法を試してみてください。

立体を捉えるのに有効な手法はやはり立方体です。描きたいものを立方体に置き換えて絵の中に配置してみましょう。
テーブルの上に花瓶がある絵なら、大きな立方体の上に小さな立方体が乗っているイメージでしょうか。複数の本が積み重なっている絵なら、本の一冊、一冊を立方体に置き換えて配置してみましょう。いきなり描き始めるより、ずっと奥行きなどが捉えやすくなっているはずです。

そうして絵のバランスを考えたら、今度はモデルを更に細かい立方体に置き換えてみましょう。人間なら関節ごとに立方体で捉えてください。かなり配置がイメージしやすくありませんか?
あとはその立方体の中にそれぞれのパーツを当てはめてゆくだけです。

人間などを直接、二次元に置き換えるのはとても難しいです。でも、立方体になると一気に簡単になりますよね。だから、まずは簡単なものに置き換えて配置をイメージして、そこに描くものを当てはめてゆくのです。

立方体を描く練習、アルファベットを立体的に描く練習をこなしていれば、描きたいものを立方体で置き換えることなんてとても簡単です。さあ、思い通りのものを描いてゆきましょう。

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